Super Sap バイオビーンレジン＋FSC認証済ウッドコアをすべてのボードに採用

2010年のデビュー以来、クオリティとパフォーマンス、耐久性とサスティナビリティのバランスを第一に考えたボードデザインに専念してきました。環境に対するインパクトは製造工程にあると考えた私たちは、パフォーマンスを犠牲にせず、できる限り持続可能なマテリアルと製造プロセスを採用しました。私たちは、このエコ・パフォーマンスデザインがすべての製品における基盤だと考えています。

ハイパフォーマンス・サスティナブル・スノーボードデザインをリードする上で、Super Sap®バイオビーンレジンとFSC認証済ウッドコアを採用することで2019/2020シーズンは飛躍的な一歩を踏みました。この新しい持続可能性の高いマテリアルにより、2019/2020シーズンのラインナップは史上最も持続可能なボードコレクションとなりました。

Super Sapバイオビーンレジンはエポキシ生成では世界的に有名なEntropy Resins®により生み出されました。このユニークなエポキシはUSDA（アメリカ農務省）によるBioPreferredTM認証の製品で、石油由来のエポキシに代わる25%バイオベースのエポキシです。

Super Sapバイオビーンレジンの原材料は、天ぷら油や食品業界から出た廃油を原材料としたバイオディーゼルの製造工程から排出される廃棄物です。現材料調達と環境配慮型の製造プロセスにより、従来のエポキシよりも33%のカーボンフットプリントの削減に成功しました。他のエポキシ製造会社と違い、Entropy Resinsはバイオベースのエポキシのみを生産し、製造工程のすべてを厳密に管理しています。結果として、私たちの造るスノーボードのカーボンフットプリントを最小限に抑えることができるのです。

繰り返し行われた厳しい製品テストの中でも、従来のレジンに比べてSuper Sapバイオビーンレジンはパフォーマンス面でも全く差がないことがわかりました。過去10年に渡って当たり前のように使用してきた石油ベースのレジンと同じく、Super Sapは強い反発力を生み出してくれます。“バイオベースのパフォーマンスを最大限に活かす”というEntropy Resinsの技術が評価されている証拠です。原材料のバイオディーゼルのように、Super Sapもまた従来の石油ベース製品と同じパフォーマンスを持つ素晴らしいバイオ技術の産物です。

この地球上の木材すべてが平等に育てられているわけではありません。持続可能性を考慮しない森林管理は、森林破壊と地域経済の破滅、そして野生動物の絶滅への道をたどります。初年度から責任のある森林管理により生産された木材のみを使用してきたJones Snowboardsは、2019/2020モデルのソリッドボードとスプリットボードすべてにおいてFSC（アメリカ森林管理協議会）の認証を受けた持続可能性のある木材のみをウッドコアとして使用しています。

FSCは独立した非営利団体であり、世界的に責任のある森林管理の基準を制定しました。FSCの目標は“世界中の森林を健全に保ち、未来の世代へと受け継ぐ”ことにあります。FSC認証では植林から管理、そして出荷までのサプライチェーンをトレースし、消費者が製品を購入する際にその木材を運搬、製造、管理したすべての会社がFSCの考える環境や社会、経済的スタンダードをクリアしていることが必要条件です。

私たちが使用するコア材において、木材の種類を変更したことはありません。ポプラ、キリ、そしてブナを組み合わせてコアを造っています。新しく変ったのは、コア材のサプライヤー、流通システム、そして製材プロセスです。2019/2020シーズンにおいても最高のコアデザインを追求し続け、FSC認証済のコア材を組み合わせることで、スキー&スノーボード業界において最も洗練されたコアが誕生しました。

これら2つの持続可能マテリアルに加え、リサイクルABSサイドウォールやリサイクルスチールエッジ、水性インクベースのトップシートグラフィック、そして製造過程で施されるWendナチュラルワックスなども注目のマテリアルです。FSC認証済エンジニアド・ベニアトップシートや、エコプラスチックトップシートを採用したモデルもあります。2019/2020モデルの持続可能マテリアルは私たちの誇りですが、これはまだスタートにすぎません。これからも革新的なマテリアルを探し続けます。サスティナブルデザインにおける進化、そしてエコパフォーマンスは私たちのDNAに刻み込まれています。

削減されたマテリアル