FLAGSHIP FOR LIFE

2020.04.10
ペルーを全身で感じるルカ・パンドロフィ Photo:マテオ・カラムッジ

このボードが全ての結論。そうなっても、決して驚くんじゃない

これは2010-2011シーズンのJonesカタログから抜粋した、ジェレミー・ジョーンズの言葉です

インパクトのある、大袈裟な言葉に聞こえますが、Flagshipに乗ったことのある人であれば納得できるでしょう。

フリーライディングにおいて、コントロールは大きなカギになります。もしあなたがドラゴンに戦いを挑むライダーなら、大きな剣が必要となるでしょう。そう、Flagshipはその剣です。暗闇の中を貫く光りの筋であり、地雷の間をくぐり抜ける必殺技であり、限界ギリギリのラインでライダーたちの命を守る救世主である。そんな、神がかったボードなのです。

ルカがペルーの凍りついた山々でチョイスするボード、それはCarbon Flagship 168だ。 Photo:マテオ・カラムッジ

Jonesが生み出した最もハイパフォーマンスなボードであるFlagship。2010年のデビュー以来、10年に渡ってJones Snowboardsを支え続けています。他とは比べ物にならない安定性と、パワフルなエッジコントロール性能。世界中のフリーライダーがこのボードにストラップインし、限界へとプッシュしたラインを世界中の山に刻んできました。ジェレミーがデザインした狙い通り、Flagshipはフリーライディングを次の次元へとプッシュするボードとなったのです。

Flagshipのパフォーマンスに魅了された3人のJonesライダーはミッチ・トルデラー、ライランド・ベル、そしてルカ・パンドロフィ。彼らは精密なスピードコントロールを要するスパインウォールやテクニカルな斜面を追い求めています。Flagshipは彼らのライディングスタイルにマッチし、ブーツから伸びた“根”はウッドトップシートまで繋がっています。過去10年に渡り、ミッチ、ライランド、ルカの3人はFlagshipを毎日乗り続けています。

Flagship誕生10年を祝うべく、このFlagshipに魅了された3人のライダーにFlagshipのストーリーを語ってもらいました。

Mitch Toelderer

2010年、このFlagshipに初めて乗った時のことを今でも鮮明に覚えています。あの時滑ったのは、ベック・デ・ロッセスのフェイス!ヴェルビエ・エクストリームの前日にボードを受け取ったものの、大会初日に乗ったこともないボードを使うのは正直心配でした。ところが、ドロップインしてすぐにこのボードの素晴らしさに惚れ込みましたね。普段は少し長めのサイズを選ぶのですが、Flagship164は短いながらも自然で安定感のある乗り味でした。絶妙のノーズ&テールシェイプのおかげで、ベックのようなテクニカルなテレインでもクイックに反応してくれました。

2010年にミッチがFlagshipと恋に落ちた場面。ヴェルビエでの初日。
スティープなスパインライン、そしてドロップへのトランジションを見極める。ミッチとFlagshipは切っても切り離せない関係となった。

Mountain TwinやHovercraftも試してみたけど、Flagshipが一番しっくりくるんだ。スティープなテレインをかっ飛ばすのも、ドロップからのランディングも、自分のライディングスタイルに合っているのでしょう。10年経った今も、これは欠かせないオールラウンドボードです。たまに他のボードも乗りたくなるけど、コンディションを選ばなきゃいけない。コンディションが全く掴めない日はもちろんFlagshipを手にとるかな。もしも1本だけ選べと言われたら、間違いなくFlagshipですね。

Mitch Toelderer

Flagshipを巧みに操り、ミッチは2011年のFreeride World Tourのチャンピオンに輝きました

Flagshipはさまざまなコンディションにおいて高速域のライディングパフォーマンスを求めるライダーたちのために生まれました。Freeride World Tourでよく見られるパウダーと硬いバーンが入り交じった斜面では、ワイドで柔らかいボードは戦力になりません。パウダーでの浮力、そして硬いバーンでのエッジホールドこそが武器になります。そしてFlagshipのみこそがその答えとなります。

Flagshipとの想い出は沢山ありますね。スノーボード人生の中で心に残っているラインのほとんどはFlagshipと一緒でした。その中で最も印象に残っているのはウォーレン・ミラーの撮影で訪れたチュガッチにあるラットルスネークというかなりクレイジーな斜面ですね。

Mitch Toelderer

アラスカ州チュガッチにあるラットルスネークをチャージするミッチ。 Photo:コート・リーヴ

Ryland Bell

この地球上において最もFlagshipを乗りこなしているスノーボーダーと言えば、アラスカ出身のライランド・ベルだ。彼は2009年におけるFlagshipの最初のテストライダーでもあります。FlagshipのスプリットボードバージョンであるSolutionは後にリリースされたため、そのシーズンに彼はスノーシューを使いバックカントリーを歩き回り、プロトタイプを様々なテレインでテストしていました。

写真上、下:2009年。歯を食いしばり、新たなテレインを求めてタホのバックカントリーをハイクするライランド・ベル。Photo:セス・ライトキャップ

Flagshipは俺にとってのゲームチェンジャーさ

Flagshipは僕にとってのゲームチェンジャーさ。Flagshipを手にするまでは、フルキャンバーのボード以外使ったことがなかったんだけど、このボードのノーズとテールシェイプは画期的だね。パウダーで一番イイ場所に乗ることができるし、クリフドロップでの着地も完璧にストンプできる。ジェレミーから聞いたデザインの裏話では、スパインラインでのライディング性能を意識してシェイプしたとのこと。コンタクトポイントの面積が広いフルキャンバーボードではスパインでの取り回しが難しくなる。程よいロッカーシェイプのノーズはエッジの切り返しを楽にしてくれるし、スティープラインのライディングでは最強のパフォーマンスを発揮してくれるよ。

Ryland Bell

タホでは知る人ぞ知る“トムバート・スパイン”を攻めるライランド。Photo:エイブ・ブレア
タホにて初期のFlagshipプロトタイプを操るライランド。Photo:セス・ライトキャップ

短いボードを乗る感覚にも関わらず、大きなボード並みの浮力を持つ。それがFlagshipの一番の特徴。お気に入りはCarbon Flagship164。160の様なターンフィーリングと164特有の浮力と安定性が気に入ってるよ。僕のセッティングは他の人とはちょっと変っていて、できる限りセンターでFlagshipを乗ってるんだ。前足のバインディングは一番前のインサートにセットし、さらにディスクを前にずらしてる。前足を前側に持ってくることで、後ろ足もまたインサートの一番前にセットしてる。こうすることにより、キャンバーの一番高い場所からボード全体をプッシュできるんだ。

Ryland Bell

ライランドの師匠でもあるデイブ・ハチェットにより開拓されたワイルドなライン、アラスカ州ジュノー似近い場所に聳えるメンデンホール・タワーを攻める。Photo: エイブ・ブレア

メンデンホール・タワーはCarbon Flagshipを使って滑ったラインとしては今までで一番印象的だったよ。昨シーズンはヘインズで最高のラインをCarbon Flagshipで滑ったんだけど、その映像はAbsintheの最新作でフィーチャーされているよ。

Ryland Bell

Luca Pandolfi

一昔前、フリーライドボードと言えば長いノーマルキャンバーのボードの事を指していた。しかし、Flagshipは今まで試したフリーライドボードの中で最もその名にふさわしいボードだと思う。そしてビッグラインへの新しい世界を僕に与えてくれた。フレックス、プロファイル、シェイプ、その全てが完璧にマッチして、スティープラインでのエッジの切り返し性能やターン性能を与えてくれるよ。

イタリア出身のフリーライダー、ルカ・パンドロフィは世界中のファーストディセンドをFlagshipで成し遂げた。長身でパワフルなルカはラインナップ中最も長くてワイドな169Wを愛用している。
ケーブルカー線下のお気に入りのライン。イタリアのヘルブローナーにて。

ヘルブローナーは最高の場所です。Flagshipはあの手のテレインには完璧なボードだと思います。傾斜45度のクーロワールを全開で攻めれるし、ツリーやピローラインでも十分遊べますから

Luca Pandolfi

ラマに荷物を載せてのロングトリップから、ピークハントのミッションまで、ルカとCarbon Flagshipは常に一緒だ。2015年、ペルーでのワンショット。Photo:マテオ・カラムッジ

Flagshipは自分を限界までプッシュしてくれるボード。初心者から中級者、エキスパートまで幅広くおすすめできます。自分の技術レベルに関係なく、次のレベルへと押し上げてくれること間違いありません。

Luca Pandolfi

2011年、ルカはFlagshipに乗りモンテ・ヴィソのクーリッジ・クーロワールのファーストディセントを成功させた。Photo:セドリック・バーナディーニ