ETHICS

MY PRIORITY

恐ろしい結末になりかねない重大な決断を、毎シーズン山の中で下している。正しい決断をするためにも、心の底から雪を理解しなければならない。どのように降り、どの ように結合し、どんなサインを出しているのか。2000年代初め、私は注意すべき積雪の変化に気づいた。毎日山に入っている人たちも知っていることだが、科学者でなくとも、またグラフやデータがなくとも、我々の冬が少しずつ温かくなり、天候は急変し、氷河の融けるスピードが加速していることは確かだった。

2005年、私は20近くの製品を推奨し、売上の一部を気候変動に対する環境アクションへ寄付する活動を始めた。小切手をどこへ送ればよいのかリサーチし、環境活動を積極的に行う数名とコンタクトを取ったんだ。そこで耳にしたのはどれも同じセリフ。「キミの業界はこの問題に対して何も行動を起こしていない。気候変動に注力するNGOを今すぐスタートするべきだ」と。

長年に渡り、私は自分を説得しようとしていた。決して何かに飽きたわけではなく、意味を探していたわけでもない。会議室に座わる理由を探していたわけでも、議会に出席する理由を探していたわけでもない。現実や自分の頭の中からその問題がなくなるわけでもなかった。しかし、カーボンエミッションを減らすグループを立ち上げようとしている自分は何者なんだ?と問いかけていた。ヘリを使い、ギリギリで高校を卒業した、二酸化炭素に対して何の教養も知識もない人間は自分なのだから。

しかし、業界のことに関しては熟知しているつもりだ。大手メーカーのリーダー、雑誌やメディアの編集長、映画制作会社とも繋がりがある。このアクションが“ジェレミー・ジョーンズ”気候変動財団とならないことは明らかった。力を合わせてこそ、初めてインパクトを与えるこ とができる。だからこそ、選りすぐりの人材を集めた。誰よりも頭のいい科学者や影響力のあるブランドの創始者たち、コンテントプロデューサーやアスリートたち。そして彼らに自分たちの努力の舵取りを任せ、ターゲットを決めるようにしたのだ。そのリーダーたちに加え、気候変動の周知活動を勧め、より多くの人々が賛同してくれるように広めていった。

立ち上げ当初、政治は全く問題視していなかった。今では信じられない話だが、ちょっと前に気候変動のアクションに協力的な共和党のジョン・マケインが大統領選に出馬していたのだ。カーボンタックスへの協力を要請するため、POWが初めて議会に加わったのは2011年。その結果、大きな怪物が目を覚ますことになった。しばらくして、化石燃料業界は気候変動を分断化された政治問題とするために躍起になり、現在に至っている。今、我々の一団は戦いの最前線に居る。オイルの金に漬かった共和党の政治家達と戦っている。前回の選挙は散々な結果であり、長年に渡り費やしてきた努力と時間がムダになったのだ。あれ以来、POWとの関係性が第一優先になっている。気候変動の問題で、政治に敗北するのはもうたくさんだ。

POWのスキー&スノーボード業界の中におけるブランドとのパートナーシップは全体の1%にも満たない。スキーヤーやスノーボーダーの人口に比べて、我々のメンバーはその1%しかいないのだ。その規模にも関わらず、我々はウェイトクラスが格段に上の相手と対等に戦っている。議会のメンバーも含め、我々はこれまで、多くの人々に気候変動に対する知識とインスピレーションを与えてきた。しかし、まだまだサポートが必要だ。目標達成への道を閉ざしている最大の問題は資金面。気候変動と戦うため、より多くの雇用者に報酬を与えることが必要になってくる。

人々こそが私の誇りだ。私は車輪のハブでしかない。スタッフを始め、ディレクター、ライダーズアライアンスやサイエンスアライアンスを含めると100名以上の人間がPOWに深く関わっている。そしてこれこそが私に希望を与えてくれる。我々は非常に強いチームを結成することに成功し、着実に前へと進んでいる。我々の声は以前よりも大きく、自信に満ちあふれている。この先、決して止まることはないだろう。

この戦いで得るものはかなり大きい。

ECO-PERFORMANCE

スノーボードデザインにおける最も難しい要素として、強度、パフォーマンス、そして持続可能性のバランスが挙げられます。できる限り持続可能な素材を使用し、パフォーマンスと強度を犠牲にすることなく完璧なスノーボードを生み出さなければなりません。
我々が作る全ての製品において、ECOパフォーマンスは基礎となるコンセプトです。

2019年コレクションは今までで最も持続可能性の高い製品ラインナップになりました。ほとんどのスノーボードにECOプラスチックトップシートを採用し、全てのトップシートは水性インクで彩られています。また全てのボードにリサイクルされたABSサイドウォール&スチールエッジ、そしてウェンド社製ナチュラルワックスを採用しました。